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コラム

「『三低』流行り」

1990年前後の「バブル期」には、女性の主流層が結婚相手の条件と して「高学歴」「高収入」「高身長」の『三高』を求めていました。ところが最近では「低依存」「低姿勢」「低リスク」の『三低』が主流な のだそうです。

「低依存」は、家事や育児を妻だけに頼らないこと、「低姿勢」は、女性に対して威圧的でないこと、「低リスク」は、リストラや事故に巻き込まれることの少ない職業に就いていること。

このような考えが主流になってきたのは、ワークライフバランスやDVについての認識が深まって来たことの表れか、また、結婚相手への条件が「夢」から「現実」に変化したのは、この四半世紀の間に日本人が大人になったという喜ばしい現象なのかもしれません。

 

しかし一方、30年前に制定された男女雇用機会均等法でセクハラやパワハラの防止規定が盛り込まれているにも関わらず、職場において不利益な扱いを受けている女性が後を絶たず、各都道府県の労働局への均等法に関する相談件数が、2014年度は24,893件に上ったという事実も報道されています。(北海道新聞より)

 

このように、世間の認識とは裏腹に、個人の行動が伴っていない現実も見受けられるので『三低』流行りを手放しでは喜べませんが、「結婚生活」という毎日続く営みを設計する時には、しっかりと「現実」を見つめて計画したいものですね。

 

               函館男女共同参画メールマガジン「HAKODATE☆かがやきネット101号」(平成28年3月31日発行)より