平成27年8月に、女性の職場における活躍を推進する「女性活躍推進法」が策定され、活躍の場の提供主体である事業主行動計画が平成28年4月 1日より施行されました.
この行動計画の基本原則には、
・個性と能力が充分発揮できるように、採用、教育訓練、昇進などの機会を提供すること
・結婚、妊娠、出産、育児、介護その他家庭生活の事情と職業生活の両立が可能となるような環境を整備すること
・職業生活と家庭生活の両立について本人の意思を尊重すること
というような内容が盛り込まれています。
一方、この法律ができる前から、自主的に働きたい女性の活躍を応援する取り組みとして、中小企業の間で「子連れ出勤」を認める機運が高まりつつあるというニュースも聞こえ、女性が仕事と家庭を両立できる環境が、いろいろな形で整いつつあるのではないかという期待が持たれます。
昔、日本が農村社会だった頃には、親が働いているすぐそばに、当たり前に子どもの姿がありました。赤ん坊は、イジコという籠に入れられて畑や田んぼのすぐそばに置かれ、親は仕事の合間に赤ん坊の世話をするというのが普通の日常だったのです。
今でも、自営業やフリーランスなど、自宅で子どもの世話をしながら働いているという方も多くいらっしゃるでしょうが、自分の家だからこそ問題なくできること。会社で「子連れ出勤」が認められるからといって本人の不安や周囲の不満など、何かしらの不具合も起こりうることは予想できます。
けれど、周りの人の理解や協力さえあれば、このような取組もそんなに難しいことではないような気がするのです。
「理解」と「協力」が幸せのキーワード
函館市女性センターでは、この言葉を掲げて、センターの運営をおこなって行く所存です。
函館男女共同参画メールマガジン「HAKODATE☆かがやきネット98号」(平成27年12月28日発行)より