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コラム

「ハラスメント」って?

女性センターの主催講座に参加された男性から、ハラスメントに関する講座の開催を希望する声がアンケートで寄せられていました。また、「何かって言うとすぐに『セクハラだ』って言われるから、女子社員に声もかけられない」といった男性サラリーマンの声も耳にしたことがあります。そこで、今回は「ハラスメント」についてのお話をしましょう。 「ハラスメント」には、苦しめること、悩ませること、迷惑などの意味があります。「セクシャルハラスメント(セクハラ)」は、主に男女間での性的嫌がらせや、性的・差別的な言動のこと。「モラルハラスメント(モラハラ)」は精神的な暴力や嫌がらせのこと。「パワーハラスメント(パワハラ)」は、職場の上司や経営者が職務権限などの力を利用して行う嫌がらせやいじめのこと。「アカデミーハラスメント(アカハラ)」は、教授や職員が職務権限などの力を利用して行う嫌がらせやいじめのこと…など、時と場合によって呼び名が変わってはいますが、「相手を不快に思わせたり苦しめるような行為」が「ハラスメント」なのです。  では、一体どういうことをしたら「ハラスメント」になるのでしょうか? 先のサラリーマンは「お疲れ様の意味を込めて肩を触ったらセクハラと言われた」と憤慨していたのですが、ハラスメントというのは、誰が何をしたかが問題視されるのではなく、された相手がどう感じたかが重要なのです。この場合の肩を触るという行為ですが、例えばAさんは労いの意味とそのまま受け止め、Bさんが不快を感じたのなら、同じ行為でもBさんにとってはセクハラということになるでしょう。 相手がどう感じるかを常に心に留めて、一人ひとりが思いやりのある行動をすることこそが、男女共同参画社会実現への近道なのかも知れませんね。

函館市男女共同参画メールマガジン「HAKODATE☆かがやきネット25号」(平成22年9月30日発行)より