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コラム

「人の意思や気持ちを尊重する社会」に

男女共同参画を理解するために開催された講座の中で『「男女共同参画社会」と文章で表すと、何となく堅苦しい印象があってわかりにくい』、というような意見が出されていましたので、私たちは「人の意思や気持ちを尊重する社会」と言い換えて表現しています。

日本国憲法では「個人の尊重」と「法の下の平等」がうたわれ、国民すべてに基本的人権が与えられているにも関わらず、児童虐待やDV、セクハラ、パワハラなど、弱い者を力で思い通りにしようとする行為(=暴力)による事件や事例が後を絶ちません。

そういった背景から1999年に男女共同参画基本法が制定され、2000年には児童虐待防止法、2001年にはDV防止法など、次々に弱者を救済する法律が施行されてきました。しかしながら、一人ひとりがそれぞれの人権を理解し、お互いに思いやりを持って人に接することを実行していかなければ、法の力だけでは男女共同参画社会の実現は難しいことなのかも知れませんね。

私たちはみんなが同様に何者にも束縛されずに生きる権利を持っていることを理解し、人の意思や気持ちを尊重する社会が実現することを願って止みません。

●弱い者を力で思いどおりにしようとする行為は「暴力」です。

●人間同士のコミュニケーションは「暴力」なしで成立するのが正常な形です。

函館男女共同参画メールマガジン「HAKODATE☆かがやきネット19号」(平成22年4月30日発行)より(加筆修正済み)