函館の冬のイベントとしてすっかり定着したクリスマス・ファンタジー。毎年、全国各地から多くの観光客がやってくるこのイベントを、市民の手でさらに盛り上げるために結成されたのが、函館市女性センターもメンバーとなっている『クリファン盛り上げ隊チームもみの木6』。クリスマスファンタジーのシンボルであるカナダから届く巨大ツリー(幸せを呼ぶもみの木)と一緒に、高さ2メートルほどのサブツリーが飾られる函館市内の6施設により結成されました。
この『もみの木6』では、クリスマスファンタジーの期間中に『もみの木』が設置され、カナダハリファックス市の写真展が巡回するほか、もみの葉の押し葉をあしらった各施設色違いの『しおり』を作って来館者などにプレゼントしています。
その他に各施設で独自のイベントが開催されますが、函館市女性センターでは『サンタ・リボン企画』という自主事業を行なっており、寄贈品をお持ちいただいた方に「サンタ・リボン」をお渡ししてツリーに結んでもらい、集まった寄贈品を皆さんに代わって当センターの職員が市内の福祉施設などに届けに行くというものです。
そもそも、この企画を思いついたのは、2010年のクリスマスに始まった「タイガーマスク運動」。伊達直人を名乗るサラリーマンが児童養護施設に10個のランドセルを送ったことが発端となり、日本各地で同様の事例が相次いだこの現象から、皆さんの心にある善意を何らかの形で表現したいということが発端でした。
始めてみたら案の定、毎年たくさんの寄贈品が寄せられ、女性センターのもみの木は「善意のサンタ・リボン」でいっぱいになります。それを見るにつけ、人は皆やさしい心を持っているのだけれど、表現することが苦手なだけで、やさしさの表現方法がわかれば、もっともっと人間関係がうまく行くのではないかとつくづく思うのです。
函館市女性センターでは、毎年冬のこの時期、幸せを呼ぶもみの木がだれかの幸せにつながるよう、職員が心を込めてせっせと作ったピンクのしおりを用意して、サンタ・リ ボンを結んでくださる皆さんをお待ちしています!
函館男女共同参画メールマガジン「HAKODATE☆かがやきネット97号」(平成27年11月30日発行)より