学校に行くことができずひきこもりの中学生のこころが他人の目を気にして
過ごしていた5月のある日、自室の鏡が光りだす。不思議に思いながらもお
そるおそる鏡を「通った」先には狼の面をかぶった幼い女の子と大きな洋風
のお城。そして自身を含めて7人の同年代の少年少女がこの場所に来ること
ができることを知る。「鍵を見つけたものはどんな願いも叶えることができ
る。ただし期限は3月まで」そう語る狼の面の少女の言葉に孤城へと導かれ
た7人の少年少女は、鏡の中の世界を少しずつ受け入れてゆく。彼らはどん
な結末を迎えるのか、話題沸騰感動の一冊です。
●辻村 深月/著 ●株式会社 ポプラ社/発行