12歳で筋ジストロフィーを発症した「鹿野靖明」は、「どんなに重い障害が
あっても 地域で普通に生活したい」という意志を生涯貫き23歳のとき、障害
者施設を飛び 出して自立生活を開始。募集したボランティアたちに、自ら介
助の仕方を教えなが ら、約20年間にわたる綱渡りのような自立生活を続ける。
王様のようなわがままぶ りで周囲を振り回し、大学生を中心としたボランテ
ィアたちはときに鹿野さんとぶつか り合い、葛藤を重ねながらも、生きるこ
とをあきらめないこと。そして人との関わり をあきらめない鹿野さんの生き
方から大きな影響を受ける。夢や欲に素直に生きな がらも、みんなに愛され
続けた実在の人物の物語です。
●渡辺 一史 / 著 ●北海道新聞社/発行