「正しいことを言うときは、ほんの少しひかえめに」。本の帯に
記されていたこの言葉を目にした時、家族の中で起きた過去の苦
い思いがよみがえり、思わず手に取って読んでみました。
「ほどよく距離があるとき、人は不思議とやさしくなれるもので
す。」「人生とは、その時々で誰かとのちょうどいい距離を見つ
ける作業の連続です。」(本誌「はじめに」より)
この本の著者は90歳の現役弁護士。その仕事の中で、人々の様々
な悩みと向き合い、解決の糸口を見つけてきた経験から、人にも自
分にもやさしくなれる知恵をまとめた一冊。
身近な人との関りを見つめなおす良い機会になるかもしれません。
●湯 川 久 子 / 著 ●株式会社サンマーク出版/発行