「彼には、ちょっと変わった癖やこだわりがある。
そこには彼の世界が詰まっている。その無数のこだ
わりのなかに、ヒロの「秩序」があるのだ。」
ダウン症の兄・ヒロの日常を大学生の妹が淡々と描
き出す。距離をつめない愛がこぼれる観察的イラス
トエッセイ。(本誌・帯より)
返事があるまで「おはよ」を連呼したり、体をゆら
ゆらさせるのが好きだったり、ちょっと変わった癖
やこだわりを持つ兄を人間的でおもしろいと見つめ
て描いた妹のやさしさが感じられる一冊。
家族の間でも、その他の人間関係も、「ちょっと距離を置いて、ありのままをゆるく見つめる
こと」で、うまくいくのではないかと感じました。
●佐藤 美紗代/著 ●株式会社太郎次郎社エディタス/発行