函館市女性センターで主催する学習講座の中でも、コミュニケーション講座は毎回受講者が多く、人気のある講座のひとつです。元来、私たち日本人は、自分のことよりも相手を思いやる気持ちのほうを多く教えられて来たことから、自分の考えをうまく相手に伝えることが出来ず、人間関係に悩んでいる人が意外と多いのかも知れません。
先ごろ開催されたコミュニケーション講座では、「相手に上手に気持ちを伝える方法」を主に学びました。相手も自分も大切にした自己表現の方法=アサーションを用いて、自分の気持ちや考えを正直に、具体的に、その場にふさわしい方法で表現する方法を訓練するものです。
自己表現には、攻撃的な自己表現、非主張的な自己表現、そして上記のアサーティブな自己表現と、大きく3つに分けられます。
攻撃的な自己表現は、自己主張は出来ているけれど、相手の言い分や気持ちを無視した表現になり、相手を傷つけてしまう恐れがあります。
非主張的な自己表現は、相手に配慮するばかりで自分の気持ちや考えを抑えてしまい、自分の言い分や気持ちを無視する形になるので、積み重なるとストレスが溜まってしまうのです。
アサーティブな自己表現が出来ると、自信がつき、誤解も避けられ、相手も「大切にされた」と感じ、信頼関係が生まれます。相手の状況を思いやる表現をし、自分の気持ちを伝え、相手に望む具体的な選択肢のある提案をする、というアサーショントレーニング。講座を受講できなかった方も、機会があったらぜひ、インターネットや書店で関係文献を紐解いてみてください。
函館男女共同参画メールマガジン「HAKODATE☆かがやきネット44号」(平成24年2月29日発行)より