2011年の「今年の漢字」(財団法人 日本漢字能力検定協会の募集による)は、第1位に「絆」が選ばれたようです。この要因として、東日本大震災や台風による大雨被害等の大規模な災害の経験から、家族や仲間など身近でかけがえのない人との「絆」を改めて知るきっかけになったことや、ワールドカップで優勝した、なでしこジャパンのチームの「絆」に日本中が感動し勇気づけられたことなどが挙げられています。(同協会HPより)。
さて、この「絆」(人と人との結びつき)には「コミュニケーション」(感情・意思・情報などを受け取りあうこと、あるいは伝えあうこと)が重要であることは、言うまでもなく多くの人が認識し、また同時に悩んでいることでもあるかと思います。人に上手に気持ちを伝えるというのは、とても難しいことですよね。自分ではちゃんと伝えたつもりでも、相手に正しく伝わらずにすれ違いやトラブルのもとになってしまい、悲しい経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか。
コミュニケーションは、一方通行では成り立ちません。「受け取りあうこと・伝え合うこと」ですから、双方向の作用が必要です。そして、自分が伝えた気持ちを相手が理解して、それを尊重する接し方をすることで初めて「絆」が生まれるのです。
函館市女性センターでは、毎年、コミュニケーションに関する講座を実施し、相手に上手に気持ちを伝える方法などを学ぶ機会を設けています。ぜひ参加して、身近な人との絆を深める一助にしてください。
函館市男女共同参画メールマガジン「HAKODATE☆かがやきネット42号」(平成23年12月30日発行)より (加筆修正済み)