平成24年9月に集英社から発刊された「夫は犬だと思えばいい」(高濱正伸・著)という本がテレビやネットで話題になり、タイトルを含めて中味まで賛否両論いろいろな意見があるようですが、このタイトルは「異性は全く違う生き物なのだ」ということにインパクトを与えた表現のようです。
筆者は「花まる学習会」という子ども向けの学習塾を運営する中で、「夫婦が変われば子どもは伸びる」と提唱し、多くの夫婦の仲が悪い理由が、お互いに男や女の性質を理解していないことが原因と指摘します。妻は話を聞いて欲しい(共感して欲しい)だけなのに、夫は結論を求め(解決し)たがる、例えばこのような行動は、女と男の決定的な違いなので、「話をちゃんと聞いてくれない」と怒って決別するのではなく、「相手はこんなとき、こういうことをする生き物なんだなあ」ということを理解する、そんな意識改革が必要だと教えてくれます。
「異性を知る」というのは、まず「異性は全く違う生き物だと理解する」ところから始めるのが、歩み寄りの近道ということ。異性に対して「どうして、こんなことをするのだろう」と悩むのはやめて、「理由なんかない、こんなとき、こうしてしまう生き物なんだなあ」と納得してみましょう。
函館男女共同参画メールマガジン「HAKODATE☆かがやきネット63号」(平成25年6月29日発行)より