森本 貞子 著
烈しくも美しく生きた函館の女トネの半生を描いたドキュメントです。
日本の地震学の基礎を築いた英国人ジョン・ミルンの妻堀川トネは1860年に、西本願寺函館別院の住職堀川乗経の長女として誕生。函館でミルンと出会い結婚。夫と渡英して地震研究を支えた。
函館出身の作家森本さんが1981年に文芸春秋から刊行。94年に五稜郭タワーが設立30周年を記念して再版したが絶版となっていた。この度函館で日本地震学会の秋季大会が開催されるのに合わせて18年ぶりに1000冊増刷されることになりました。
動乱の幕末・明治期の函館・東京の壮大な歴史ドキュメント
女性センターの隣に建っている西本願寺函館別院の建立時の苦労や、女性センターの前を通っている高砂通りは、昔は願乗寺川という川が流れていたそうです。函館の水不足解消のために、トネの父西別院の住職堀川乗経が掘削したそうです。
女性センター職員として興味を持って読み進めた一冊でした。
センターでは3冊所蔵しています。この機会にぜひ読んでみてください!!