講師 田村 昌弘氏
大手町ハウス
この建物は大正9年ごろ、まだセメントがとても高価な時代に、㈱浅野セメントさんが大量のモルタル、ブロックを巧妙に駆使した石造り風に作られた重厚感あり、スタイルも良く、屋根の形や塔屋、窓の上下の飾りなど現代では見られない「擬洋風建築」の特徴が見られます。
改修され、近年は喫茶店として使われていましたが、現在は使用されていません。近々新しいお店がオープンする予定です。
函館市役所を中心に大森浜と函館港を結んでいる「東雲広路」は55mと道幅が広くとられています。函館大火の教訓として延焼を食い止めるため広い道を造ったとされています。
グリーンベルト=「広路(ひろじ)」
市内各所に広路があります。
36メートルは20間。「二十間坂」がこの広さです。
大正時代に建造された、日本最古のコンクリート電柱。木造円柱電柱がメジャーだった当時としては珍しい四角柱。これも大火対策。
モダンな耐火性洋風社屋(旧拓殖銀行)建築に合わせて、特別に造られました。
函館市役所址碑
大正時代まで、この地に市役所が建っていました。
6月に始まった「まちあるき探険隊」
今年度、4回の講座がすべて終了しました。
蒸し暑かった今年の夏。秋は早足で通り抜け季節はもうすっかり冬模様。
毎日、私たちが何気なく通り過ぎてしまっている道路、場所、建物。
気付かなかったこの街の歴史の流れ、魅力など隈なく情報を教えていただきありがとうございました
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